弔問の心得☆弔辞を頼まれたら

弔辞を頼まれたら(断らずに受けるのが礼儀)

~弔辞を頼まれたら受けるのが礼儀~

 葬儀や告別式によっては、弔辞をささげることがありますが、前もって遺族から頼まれたときは、断らずに受けるのが礼儀です。
 また、特に依頼されなくても、故人への哀惜の言葉をぜひささげたいというときには、葬儀の始まる前に、世話役に申し出るようにします。
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~弔辞は故人を追慕し遺族を慰める内容で~

 弔辞は故人の人柄や業績をたたえ、追慕と感謝の気持ちを述べ、遺族への慰めと励ましの言葉で結ぶのが一般的な形式です。とりわけ、恩師とか先輩という関係の場合は、故人が自分や周囲の人たちに与えた具体的な影響力を述べれば、いっそう意義の深いものになります。
 読み上げる長さをどのくらいにするかについては世話役に問い合わせ、その時間を超えないようにします。読む速さは、弔辞の場合はいくぶんゆっくりのほうがよいでしょう。

~弔辞は自分の言葉で丁寧に書く~

 弔辞は、厚い巻紙に、薄い黒色で、楷書で筆書きするのが正式ですが、行書程度まではよいでしょう。
 書き終わりから巻いて奉書紙で包み、「弔辞」と上書きします。
 弔辞は記念として遺族のもとに長く保存されますから、丁寧に正確に書くこと。文字に自信がなかったらだれかに代筆してもらってもかまいませんが、文章は自分の言葉であることがたいせつです。
 友人などへの弔辞で巻紙に書く自信がなかったら、無地の便箋に書き、縦長の白封筒に入れる略式でもよいでしょう(市販の用紙もある)。

~朗読は心を込めてゆっくりと読む~

 弔辞を読むときは、祭壇前に進み、遺族と司会者に一礼し、包み紙から出して開き、包み紙は、そばに台があればそこに、なければ巻紙の下側に重ねて左手で持ちます。
 巻紙を目の高さにささげ持ち、参列者全員に聞こえるように、はっきり読みます。
 巻紙は最初に全部開いても、聞きながら読んでいっても、どちらでもかまいません。
 読み終わったら、巻紙を元のように巻き直して包み紙におさめ、祭壇にささげ、一礼して席に戻ります。
 弔辞は必ずしも書いたものを読むものではなく、気持ちを込めた言葉で述べてもよいのです。

<弔辞の例―友人へ>

 「美津子さん、今、あなたのご霊前で、あなたのお写真を見上げながら、悪夢の中にいるような気がいたします。もうこれからは、やさしく美しいあなたのお姿に、お目にかかることができないのかと思うと、悲しみで胸が張り裂けそうでございます。
 学生時代から人一倍活発で、勉強に、スポーツに、すべてのことで私たちをリードしていたあなたは、いつも友人たちが、何かといっては集まってしまうあたたかい家庭を築き上げていらっしゃいました。私たちはあなたによって、どれほど励まされ、助けられてきたか、はかり知れません。
 そんなあなたが、忌まわしい病に倒れられたのは2年前のことでした。
 美津子さん、どんなにかお苦しかったことでしょう。また深い愛をささげておられたご主人さまと由美子ちゃんへの心残りも、いかばかりだったことでしょう。
 お会いするたびに楽しい人生プランを聞かせていただいておりましただけに、人生の花盛りに散ってしまわれたあなたの無念を思いますと、悲しみとともに人の世の無常への怒りで、体じゅうがふるえる思いがいたします。
 でも美津子さん、あなたは人が悲しんでいるときには、いつも慰め役、励まし役を買って出てくださるかたでした。明るさとやさしさと、強さを持っているのがあなたでした。そんなあなたを今、深い深い悲しみの中で、私は思い出しております。
 中学校から大学までの10年間をごいっしょに過ごし、今日まで20年近くおつきあいしてきた私たちが、こんな形で二度と会えなくなるなんて、私は信じたくありません。私は霊魂の不滅を信じます。
 いつか私も、あなたと同じ世界にまいります。そのときまで美津子さん、安らかにお眠りください。さようなら。
  山田直美」










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Author:マナーマスター
年を重ねると冠婚葬祭にまつわる、儀式や行事に参加することが多くなりますよね。でも、今さら恥ずかしくて人に聞けないこともあります。葬儀に参列したはいいが、お焼香ってどうするんだっけ?など。 食事のテーブルマナーについても参考にしてください。