葬儀後の法要☆準備と進め方

準備と進め方(寺院と打ち合わせを)

~法要の準備~

●法要の施主
 法要を営むとき、まずだれが施主になるかを決めます。一般には、故人にいちばん近い人、つまり葬儀の際に喪主になった人が務めます。

●寺院と打ち合わせを早めに
 一周忌や三回忌など、やや大がかりな法要を行う場合は、その2、3週間前までに、場所(自宅、寺院、料亭など)、時間(午後2、3時ごろから2、3時間)、招く人の範囲と人数を決め、寺院側と早めに連絡をとります。
 寺院のほうでも行事が重なって、都合が悪い場合もあるからです。

●法要に招く人の範囲と案内状
 招く人の範囲は、一周忌までは近親者、友人、知人、勤務先関係者など比較的多くのかたを招きますが、三回忌からはしだいに関係の深い人だけにしぼっていくのが普通です。
 招く人には、2週間前までに日時、場所を明記した案内状を送り、出欠の返事をもらいます。
 人数が少ない場合には、うちうちのことですし、電話連絡などでもかまいません。

●法要の日取り
 年忌法要の場合は、命日が都合が悪ければ、その近くのほかの日にしてもかまいません。ただし、その場合は、必ず命日より前にするようにします。
 早めるのを「取り越し供養」といい、また2年のうちに2つ以上の年回忌が重なるときには一周忌を除いて、「併修(へいしゅう)」あるいは「合斎(がっさい)」といって、早いほうに合わせて営むことがあります。

●引き出物の準備
 法要の際の引き出物は、施主が参加者にさしあげるというよりも、先祖の心づくしという意味のものです。
 (1)荷物になるもの、(2)法要の席にふさわしくないもの(魚肉類のカン詰め類など)は避けて選びましょう。タオル、シーツ、お茶など、日常品が多く見られます。
 表書きは「粗供養」もしくは「志」と書き、黒白か銀一色の水引が一般的ですが、「故人(仏名)の○回忌法要」と書く場合もあります。水引の下には施主名も入れます。

●会場が自宅の場合の祭壇の準備
 会場に使う部屋を清掃して、余分なものを片づけて広くします。仏壇も清掃して祭壇を設けます。施主の供物のほか、参列者の供物を飾りますので、そのスペースも考えます。
 供物を置く台は、小机を白布でおおって作ってもよいでしょう。

●お寺で行う場合
 菩提寺にお願いしますが、遠方の場合は葬儀のときにお世話になったお寺にお願いするのがよいでしょう。

●僧侶への謝礼
 寺院への謝礼は「御経料」「御礼」と表書きし、読経後に渡します。金額は、寺の格や依頼者の気持ちによって違いますが、わからなければ寺院に聞いてみましょう。
 ただし、僧侶に自宅や霊園まで出向いてもらう場合は、送迎してもしなくても、「御車代」を包みます。
 自宅で接待する場合は僧侶にも宴席についてもらいますが、供応しないときには、「御食事代」を包むのが礼儀です。

●施主の服装
 施主側は、一周忌の法要までは喪服を着用します。また、規模の大きい法要では、三回忌まで喪服にすることもあります。
 原則として、法要は回を重ねるにつれて簡略化していき、それに従って服装も平服になっていきます。ですから、三回忌からは施主側も喪服を着る必要はありません。しかし、施主側は、一般の参列者より軽装では失礼にあたりますので、略式喪服や、地味で小ざっぱりした服装にしたほうがよいでしょう。

~法要の進め方~

 法要は、葬儀と違って儀式のとりきめはありません。
 仏壇や墓の前で僧侶に読経してもらい、参会者一同が焼香して法要の供養をします。仏壇や墓前には、生花や故人の好物、菓子、果物などを供えます。
 法要が終わったら、席を改めて供養のための食事を出し、記念の菓子やのり、お茶などの品を用意するのが一般的です。
 法要に来てくださった人には、「お忙しい中をたびたびお運びいただいて申しわけありません」などと挨拶し、宴席の初めにも遺族代表がお礼の挨拶をします。
 また、時間がきたら施主側がお開きの挨拶をして散会します。

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~お寺とのおつきあい~

 現代のお寺は、複数の檀家を持っていることになっていますが、この檀家制度は、もともと、室町時代後期の郷村が成立する過程で、そこに進出した仏教寺院に、寺院の経費を負担するかわりに、その葬祭を委託した支持者ということで、自然的に発生したものと考えられています。
 その後、時代の流れとともに、紆余曲折はあったものの、今日も寺は檀家の葬祭をつかさどり、檀家は寺に葬祭を委託して、経済面を後援する間柄にあります。
 ですから檀家側としての寺とのつきあいは、常日ごろも、年忌、月忌(命日)の祖先祭りなど、頻繁に寺と交流を持ち、そのつどお布施を納めるというのが基本といえます。
 しかし昨今では、家を離れて暮らす人も多いために、寺と檀家とのつながりも薄くなる一方で、そうしたつきあいがなくなり、死者が出て初めて、葬儀のためにつながりをたどるようなことになってきています。
 多忙な現代人は、お寺とこまめな交流を保つことはやはり無理があるでしょう。
 しかし、祖先の位牌を守っているとか、新仏を祭っている場合は、仮に菩提寺と遠く離れていて、僧侶に足を運んでもらうことができなくても、祖先の祭り方、年忌法要の相談などの連絡をとり、寺のほうでも供養をしてもらうようにお願いしましょう。そして、そんなおりに「御布施」を納めるつきあいが望ましいでしょう。

永代供養

 永代供養(えいたいくよう)とは、仏の供養をする人がとだえてしまうとか、子供や孫が仏の供養をつづけてくれるかどうか危ぶまれるようなとき、あるいは供養すべき施主が長く海外生活をするなどの理由で、法要を営むことができない場合、菩提寺がかわって命日に法要を営むことをいいます。
 永代供養を希望する場合には、菩提寺に一定のまとまった金額を納めます。これを「永代供養料」といい、和紙の包みか不祝儀袋に、だれが、だれのために、いくら納めるかを明記して渡します。寺ではこれを記録し、永代供養が営まれるようにはからってくれます。
 ただ、永代供養を申し込んだからといって、もう法要をしなくてもよいというわけではありません。施主や親族がいる間は、法要を営んで供養をしてあげたいものです。










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Author:マナーマスター
年を重ねると冠婚葬祭にまつわる、儀式や行事に参加することが多くなりますよね。でも、今さら恥ずかしくて人に聞けないこともあります。葬儀に参列したはいいが、お焼香ってどうするんだっけ?など。 食事のテーブルマナーについても参考にしてください。