婚約と結納☆婚約を解消したいとき

婚約を解消したいとき(結婚できないという事態)

~まず仲介者に相談する~

 婚約をしたものの、どうしてもこのまま結婚できないという事態になることもないわけではありません。
 理由は、相手とおつきあいしているうちに人生観や経済感覚などに隔たりを感じるようになったとか、相手や自分の家族が急に亡くなって状況が変わった、あるいは相手に自分以外の異性関係があることがわかったなど、さまざまです。
 このように婚約を解消したいと思う事態になったら、原則としては、まず仲人や見合いの仲介者に事情を話して相談します。そして仲人や仲介者のほうから、こちらの意向を先方に伝えてもらうようにします。
 恋愛結婚の場合では、仲人に相談するより、当人同士で話し合って結論を出したほうがたいていの場合はスムーズにいくようです。
 ただし、一方が解消したがっているのに一方は解消したくないという気持ちが強く、本人同士では解決できないという場合もあります。
 もしも、こういう状況になったら、仲人や信頼できる知人などに相談して、客観的な立場での意見を仰ぎます。よい解決方法が見つかることもありますし、時間が解決してくれるものであれば挙式を延期するという手もあります。

~婚約解消が決まったら~

 双方が納得して婚約解消が決まったら、あと始末をうまくして、お互いにわだかまりを残さないように努めます。
 結納品や結納金、婚約指輪、それに見合い写真や履歴書などの資料はお互いに返却します。交際中に交わしたプレゼントなども返し、婚約以前の白紙の状態に戻します。
 このとき、返却は結納に立ち会った仲人や見合いの仲介者を通じて行うのが原則です。その人に対してはあとで双方から、お世話になったお礼と解消になってしまったおわびを兼ねて現金を包んで渡します。その際の表書きは「御挨拶」「上」などとし、白い封筒に入れます。
 恋愛結婚で、結納も仲人を立てずに行った場合は、本人同士で返却し合うか、信頼のおける知人などに頼むことになります。
 なお、男女どちらが解消を申し出たかによって、結納金や婚約指輪の返し方が微妙に違います。

<女性からの婚約解消の場合>
 結納品や結納金、婚約指輪など、男性からもらった金品はすべて返します。結納金は、関東の往復型結納のように男性にも結納金(御袴料)を渡しているときは、その金額を差し引いた分を返します。婚約指輪は、同額程度の現金で返すこともあります。

<男性からの婚約解消の場合>
 男性からの慰謝料という意味で、女性側に結納金を渡したままにしてもかまいません。婚約指輪は手元においておくことに抵抗があるようならば返してもらいます。

~婚約解消通知などで周囲へも報告~

<婚約解消通知の出し方>
 婚約解消通知は、男女双方が別々に本人の名前で関係者に出します。家の都合で解消になった場合などでは、親と本人の連名で出すこともあります。

<結婚祝いをいただいた人に対して>
 品物をいただいている場合は、そのものを返すのではなく、同額程度の品物や商品券で返します。現金をいただいている場合は、現金で返します。いずれにせよ、おわびの一筆を添えるのがマナーです。

<式場や旅行会社のキャンセル料>
 新居の敷金・礼金、家財道具の代金、式場や旅行会社のキャンセル料などの支出は男女双方で折半します。
 また、家財道具は購入したほうのものになります。

婚約不履行の訴えについて

 婚約解消にあたっては、それが相手の一方的な理由で、こちらにはおちどがない場合は、裁判所に訴えて損害賠償を求めることができます。
 裁判となると、時間的にも精神的にもたいへんですから、できることなら仲人などに間に立って交渉してもらいたいものですが、話がこじれて解決しそうにないときには、裁判もやむをえないでしょう。
 民法では婚約の条項というのはないのですが、「婚姻の予約」という契約があったとする過去の判例があります。つまり、結婚すると約束しながらそれを実行しなかったので、約束を破られた側が破った側に対して賠償を請求できるということです。
 損害賠償を請求するには、婚約していたという客観的な証拠が必要です。証拠となるのは、結納目録や婚約指輪、婚約のことが書かれているラブレター、第三者の証言などです。本人同士の口約束だけでは証拠にはなりません。
 婚約の事実が証明され、婚約解消が不当な理由で一方的に行われたものである、と裁判所が判断した場合には、損害賠償の請求ができます。
 損害賠償の対象になるのは、結納金、見合い・結納にかかった諸費用、挙式や新生活の準備のためにすでに支払ってしまった費用、仲人への謝礼や交際中の費用などのほか、精神的な苦痛に対する慰謝料です。

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年を重ねると冠婚葬祭にまつわる、儀式や行事に参加することが多くなりますよね。でも、今さら恥ずかしくて人に聞けないこともあります。葬儀に参列したはいいが、お焼香ってどうするんだっけ?など。 食事のテーブルマナーについても参考にしてください。