披露宴での世話役を依頼されたとき(受付・司会など)


披露宴、世話役を依頼されたとき



~どの役でも快く引き受ける~



 披露宴の世話役には、受付・案内・会計・配車・司会・スピーチ・乾杯・余興・写真やビデオ撮影などがあります。

 役の依頼があったら、よほどのことがない限り、自分を指名してくれた当人たちの気持ちを思いやって、快く引き受けましょう。

 どの世話役も、当人たちとよく打ち合わせをすることがたいせつです。



~受付・案内役は両家の代表と心得て~



 世話役は当日、早めに集合し、服装や化粧などをととのえましょう。

 受付や案内役は、招待客が初めて接する両家の顔ともいえます。失礼のないよう、また快い印象を持たれるよう、晴れの日にふさわしい態度でその役を果たしましょう。

 あらかじめ、芳名簿、筆、広蓋(ひろぶた)、招待客名簿、席次表などがそろっていることを確認しておきます。

 招待客が見えたら一礼をし、招待客より祝福の言葉を受けたら、「ありがとうございます。本日はようこそおいでくださいました」と丁重に挨拶をします。署名をお願いするときは、「恐れ入りますが、こちらにご署名願います」と述べ、招待客のほうに向けて芳名簿、筆をさし出すようにします。ご祝儀などをさし出されたら、一礼して受けとります。

 案内役は、当人たちと打ち合わせをした結果、どなたをどこへ案内するのかメモしておき、手ぎわよくまちがいなく案内できるよう、よく会場を調べておきます。案内の際、招待客に背を向けないよう、少し斜め前を行くようにすると感じがよいでしょう。

 開宴時間を15分ぐらい過ぎたら、会計係は速やかにご祝儀をまとめます。集計するのか、そのまま親族に渡すのか、だれに渡すのかなどこまかく決めておきましょう。各世話人や運転手さん、着つけの人や美容師さん、式場の係の人などへのご祝儀は、新札で小袋に入れ、余分に用意しておきます。

 リストを作っておくと、渡し漏れなどのトラブルを妨げますし、便利です。電卓や筆記用具その他、準備しておいたものは、1つの大きな袋に入れておくとよいでしょう。

 結婚式場と披露宴会場が離れている場合は、配車係が必要です。車の手配をしたり、乗車の割りふりをあらかじめ考えておきます。何時に何台必要なのか、会場側とよく打ち合わせを。また、来賓やご高齢のかたが帰られるときに、車の手配をしたり案内したりということも考えられます。案内しなければならないかたがいるかどうか、当人たちに確認しておきましょう。



~司会役は晴れの日にふさわしく~



 司会役は、披露宴の進行を行う、重要な役目ですから、時間的にも余裕を持って依頼されるはずです。

 進行の打ち合わせは念入りに 司会の依頼を受けたら、まず当人たちと打ち合わせをし、両家の要望などもあらかじめ聞いておきます。

 披露宴の形式、招待客の顔ぶれ、スピーチの順、アトラクションなどさまざまな要素を組み立てながら演出プランをねり上げます。当人たちの希望やイメージを十分くみながらも、自分なりの司会プランを考えましょう。

 新郎新婦のなれそめ、略歴、趣味などはもちろんのこと、媒酌人、来賓についての知識も頭の中に入れておきます。

 会場側との打ち合わせもたいせつで、会場の設備、照明、音響などについての予備知識も必要です。

 司会役の主な役目としては当日、時間内に披露宴を進行させること、また新郎新婦の入場から来賓の挨拶、乾杯など、1つ1つのプログラムがスムーズに演出できるよう、宴を盛会にしていくことです。

 プロではないので話術にたけていなくとも、そのような場に慣れていなくてぎこちなくても、最後まで誠意を持って堂々と行いたいものです。



<司会者の話し方のポイント>



 話し方にもマナーがあります。話すときは明瞭にゆっくりと、また招待客全員に話しかけるつもりで。マイクにも慣れておくことがたいせつです。姿勢は背筋を伸ばし、にこやかに。また、敬語づかいは正しく、忌み言葉、場にふさわしくない話やくだけた言葉、逆に難解すぎる言葉、美辞麗句の濫用は避けます。必要な挨拶、口上、紹介するかたがたの名前、役職など、前もってしっかりとメモし、練習しておきましょう。



<メリハリある演出で会を盛り上げる>



 当日は、緊張をやわらげ、落ち着いてにこやかに、はきはきと進めるように心がけます。

 入場などの前半は厳粛なたたずまいの中で進め、後半はなごやかな雰囲気となってお開きにするのが理想的です。演出にメリハリをつけるのがポイントでしょう。

 適度のジョークやユーモア、アドリブ、また率先して拍手を送ったり、ムードメーカーとしての役割もたいせつです。

 できれば男女ペアなど複数で司会を行うと、華やかな印象となって、会の雰囲気が盛り上がります。



<乾杯役は大きな声でしっかりと>



 乾杯役は、招待客全員に杯が行き渡ったのを見届けたら、自己紹介とふたりに贈る言葉を手短に述べ、新郎新婦に目をやり、大きな声で心を込めて「おめでとうございます。乾杯!」と音頭をとりましょう。明るい調子で、じょうずに間合いをとって行うとよいでしょう。



<余興は自分なりのアイディアで>



 歌や、何か特技の余興を依頼された場合、3分程度の時間を目安に、だれにも喜ばれるようなもの、また新郎新婦が参加できるようなものを考えるのもよいでしょう。

 歌や芸でも、その中に祝う気持ちがあらわれていればほほえましいものです。依頼されたら断らず、自分なりのアイディアを盛り込んだ余興を演出しましょう。



<スピーチは短く、印象深くまとめる>



 スピーチは、まず最初に、自己紹介を忘れずに。それから自分の立場にふさわしい内容で、印象づけるものを1つ盛り込みながら、それを軸に3分以内に短くまとめます。

 どうしてもあがってしまうという人は、自分の出番の前に深呼吸をし、水を一口飲んで気を落ち着け、名前を呼ばれたらゆっくりと立ち上がるようにします。要点を書いたメモを持っていってもよいでしょう。明るくにこやかに、ふたりを祝う気持ちが招待客全員に伝わるように語りかけて、忌み言葉や敬語づかいに気をつけ、聞きとりやすい声ではっきりと。同じ内容を言われてしまっても困らないよう、話す内容はほかにも幾つか考えておきます。



<撮影係は要所のシーンを押さえて>



 写真やビデオの撮影は、どんなシーンをどのように撮るか、要望があれば必ず確認を。

 入場シーンやケーキカット、来賓のスピーチや花束贈呈など、要所要所は必ず撮り、できれば複数で撮影しておくと安心です。招待客の目の前に立ちはだかったり、熱心なあまり小走りになったりして、雰囲気を壊すことなく、できる限り数多くのシーンを効果的に撮りましょう。

 進行スケジュール表を見ながら、適切な位置、角度を考えます。予備のフィルムを用意するなど、機材の点検はしっかりと。




司会の挨拶例



 司会の挨拶例と、じょうずな進め方



◎入場

 明るい声で、拍手は率先して―。



「たいへん長らくお待たせいたしました。ただいまより、新郎新婦が媒酌人ご夫妻に導かれ、喜びの入場をいたします。どうか皆さま、盛大な拍手をもってお迎えください」



◎開宴

 招待客全員を見回しながら、はきはきと。

「ただいまより、太田様、山中様ご両家の結婚披露宴を執り行います。

 皆さま、ご多用中にもかかわらずご列席いただきまして、まことにありがとうございます。

 私は本日、司会・進行を務めさせていただきます、新郎の大学時代の友人中川一雄と申します。不慣れでございますので、いたらぬ点が多々あるかと存じますが、皆さまがたのお力添えをいただきながら、今日の大任を果たしたいと思います。どうぞよろしくお願い申し上げます」



◎媒酌人の紹介

 名前や肩書きをけっしてまちがえないようにすることがたいせつ。

 「本日のご媒酌人、佐藤善治・邦子様ご夫妻をご紹介いたします。佐藤様は……(職業、間柄を紹介)。それでは佐藤様、奥様、新郎新婦のご紹介と挨拶をいただきたいと存じます」



◎主賓の紹介

 主賓は目上のかたが多いので、尊敬の気持ちを込めて紹介。

 「ここで、新郎側の主賓でいらっしゃいます粟原吉郎様をご紹介いたしたいと思います。(略)それでは粟原様よりお祝辞を賜りたいと存じます」



◎乾杯

 グラスが行き渡っているかどうか確認してから呼びかける。

 「引きつづきまして、おふたりの前途を祝し、乾杯を行いたいと思います。乾杯のご発声をお願いいたしますのは、新婦の伯父君、山中洋様です。(略)それでは中山様、ご発声をお願いいたします」



◎お開き

 感謝の気持ちを込め、締めくくりにふさわしくはっきりと。

 「ご列席の皆さま、本日は長時間にわたりご協力くださいましてありがとうございました。これをもちまして太田、山中ご両家の結婚披露宴をお開きにさせていただきます。未熟な司会でご迷惑をおかけした点もあったかと存じますが、どうかご容赦願います。(略)今後のふたりの前途を祝し、心から拍手を贈りたいと存じます。本日はまことにありがとうございました」

 つなぎをうまく考え、立ち往生する人には助け船を、遅刻した人、非常識なスピーチをする人などのハプニングにも、うまく対応していくことが必要です。



hiroen










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Author:マナーマスター
年を重ねると冠婚葬祭にまつわる、儀式や行事に参加することが多くなりますよね。でも、今さら恥ずかしくて人に聞けないこともあります。葬儀に参列したはいいが、お焼香ってどうするんだっけ?など。 食事のテーブルマナーについても参考にしてください。