通夜・葬儀の準備☆世話役への依頼

世話役への依頼(世話役代表、つまり葬儀委員長)

~世話役代表(葬儀委員長)の決定~

 喪主は故人にかわって葬儀を執行する立場ですが、進行係ではありません。葬儀と告別式という儀式は、短時日の間に、種々雑多なことを同時進行しなければならないのですから、それらのことを滞りなく進めるためには、喪主と遺族にかわって動ける世話役が必要です。
 その世話役は、葬儀の規模に応じて、それぞれの係を受け持つ何人かが必要ですが、そのかなめとなる人、葬儀全般の指揮をとる人が、世話役代表、つまり葬儀委員長です。

●世話役の頼み方

 世話役代表は、喪家の内部事情を十分知っていて、経験豊かな統率力のある人に依頼します。お願いするかたは、故人の仕事関係、たとえば会社での上司、長年の親友、常日ごろから相談したり、頼っている血族の1人など、いろいろな場合があると思います。遺族の間で検討してお願いするかたが決まったら、喪主が遺族の意を伝えて頼みます。
 頼み方は、「めんどうなことでございますが、葬儀委員長をお引き受けくださいませんでしょうか。遺族一同のたっての希望でございますので、よろしくお願いいたします」というように、丁寧にお願いし、引き受けてくださったら、遺族は世話役代表には中途半端な気がねはやめてすべてをおまかせします。

●依頼する内容

 まず葬儀に対する希望のポイントを述べ、住所録、当座の現金など、葬儀の進行に欠かせないものを、世話役代表に預けます。またお願いしたかたが、仕事関係のかたなどで、勝手方のほうにまで気配りをしていただくわけにはいかないようなときは、ご近所で親しいかたなどに、遺族から勝手方のまとめ役をお願いし、世話役にその旨を話して紹介しておきましょう。
 そうすれば、その人と世話役代表とが相談しながら、他の手伝い人をまとめてくれるので、勝手方のこまかい仕事もうまく進行するでしょう。

~世話役を頼まれたら誠意を持って務める~

 不幸が起こったときには、遺族だけですべてをとり仕切ることは困難です。親戚や親しい友人、あるいは町内会や職場の人などから、世なれた、常識豊かな人に、世話役になってもらうのが普通です。したがって、世話役を頼まれたら、そうした判断で選ばれたとの自覚で、引き受けましょう。

~各係の主な役割と人選~
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●世話役代表の仕事

 世話役代表の役を引き受けたら、世話役代表自身の関係や遺族の関係で手伝いを申し出ている人たちと話し合って、おのおのの仕事の分担を決めます。そして喪主か遺族の中心的な人と相談しながら、各世話係の仕事に気と目を配り、葬儀準備の進行全般をさしずします。
 世話役代表は通夜から葬儀、告別式のすべてをとり仕切るわけですが、ひとり合点の独走はいけません。遺族の意に添うような内容になるよう、心がけるのが第一です。

●司会・進行係

 葬儀全般の流れをスムーズに進める係です。僧侶などの案内、弔電の整理、参列者の誘導などを行い、必要に応じて司会者に指示します。
 参列者の顔を知っている親戚、会社関係の人などが担当するとよいでしょう。
 少々の失態があっても笑ってすませることもできる慶事の司会と違って、葬儀と告別式の司会者は非常に緊張するやりにくい役です。引き受けたら、葬儀委員長とよく打ち合わせをし、式次第を決めます。

●接待係・台所係の仕事

 通夜の飲食物や、茶菓、弁当などをはじめ、文房具その他の雑貨など必要なものを用意します。こまかいことにも気のつく人、喪家付近の事情に明るい人が適しています。必要があれば、近隣から座布団、食器類を借りることもありますので、近所のかたにもお願いしておくと安心です。
 通夜の料理は、キリスト教では茶菓ですませるとか、いっさいしないなど、宗教によってまちまちです。また、人数の推定も重要なことですから、世話役代表とよく相談しながら進めます。

●受付係の仕事

 弔問客の受け付け、案内、香典や供物の受け付けをします。
 会葬者芳名帳、香典、供物記帳簿を必ず用意し、漏れがないようにきちんと整理記帳します。あとで弔問に対するお礼をするときなど、遺族にとって、今後のおつきあいに大事なものとなるからです。
 大規模な葬儀では、弔問客の顔見知りが多くなるように、親戚、知人、会社、近隣というように関係別に分担し、数人で当たるのが望ましいでしょう。

●文書係の仕事

 主な仕事は、死亡通知状の依頼、発送、弔電の受け付けなどです。そしてさらに、会葬礼状の手配、死亡届や火葬(埋葬)許可証の手続きなどがあります。
 死亡通知の発送先は、遺族や故人の友人などと相談して決めますが、このとき名簿を作っておくと、葬儀後の遺族の事務処理に役立ちます。

●会計係の仕事

 葬儀にかかわりのある、すべての出納を扱います。お金を扱うので、親戚の人など近しい人、事務的に事を運べる人など、2人以上で受け持つのがよいでしょう。
 世話役代表が遺族から預かった、当座費用の現金を預かり、会計簿を作り、すべての諸費用を明確に記帳します。
 ポイントとしては、心づけ以外の出費はすべて領収書をとっておくこと。葬儀に関する費用は、あとあとの遺産相続のとき、債務控除の対象になります。
 香典の管理も兼ねる場合は、受付を通してくるもの、直接祭壇に上げられるもの、すべて1つにして漏れなく記帳し、あとでまちがいの出ないように注意します。金包みに書かれた金額と、中身を必ず確認してから記帳するようにしましょう。

●その他の係

 弔問客への心づかいとして、道順を示すための案内札を、最寄りの駅などから要所要所にはります。用紙は葬儀社で用意してくれます。そのうえで、近所の交番とか角店(かどみせ)などにも、葬儀が行われることを告げ、聞く人がいれば教えてもらえるように頼んでおくようにしましょう。
 その他、葬儀の規模や形式に応じて、下足係、駐車係、雑務係などの係を設け、弔問客に迷惑がかからないようにします。

~世話役の服装は~

●世話役代表

 遺族との相談、打ち合わせの時点では地味な平服でもよいのですが、親族でない場合でも、喪家側の立場になりますから、喪章をつけます。
 しかし、葬儀・告別式では、礼服を着用します。

●その他の係の人

 喪家側として喪服を着用し、そうした服を持っていない若い人の場合は、男性はダークスーツにネクタイ、靴とともに黒い装い、女性も地味な色無地の洋服で、いずれも喪章をつけます。









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Author:マナーマスター
年を重ねると冠婚葬祭にまつわる、儀式や行事に参加することが多くなりますよね。でも、今さら恥ずかしくて人に聞けないこともあります。葬儀に参列したはいいが、お焼香ってどうするんだっけ?など。 食事のテーブルマナーについても参考にしてください。