通夜ぶるまいの準備(弔問客を迎える準備)

~通夜ぶるまいの準備~

 通夜は、何かとあわただしいものですから、手をかけたごちそうをふるまう必要はありません。
 地方によっては「忌(い)み火(び)」といって、喪家で煮炊きすることを忌む風習があります。このような場合には近隣の家の台所を借りて、もてなす酒や食事の用意をすることになりますが、普通は、喪家の台所で手伝いの人が用意します。
 かつては、材料はもちろん、だし汁に至るまで、肉や魚などの生ぐさものを避けた「精進料理」を出すしきたりでしたが、今日では、あまりこだわらずに、刺し身などのなま物も出すようになっています。
 また昔は、お供養と称して、夜を徹して酒を飲むことも少なくありませんでした。しかし、現在は通夜の時間も短くなっていますから、通夜ぶるまいも、ずいぶんと簡素化されてきました。
 飲み物は、日本酒、ビール、ジュース類のほか、洋酒類を出すところもあるようです。
 酒はもともと、死のけがれを清めるために出すものですから、人数分だけひととおり行き渡る程度の量を用意すればよいでしょう。車の運転者には、持ち帰れるカップ酒を渡す配慮も必要でしょう。
 食べていただく場所がない場合にも、やはり持ち帰れるように、折詰めと日本酒の1合びんをセットにしたものや、玄米茶、角砂糖、クッキー、袋菓子などを用意します。
 いずれにしても、無理をしてまで豪華にする必要はありません。たいせつなことは弔問していただいたことへの感謝の気持ちです。場合によっては食事や酒などのふるまいはせず、茶菓だけでささやかにもてなすこともあります。
 勝手方の人は、喪家の台所で調理する場合には、まとめ役の人にすべての段取りをまかせるとよいでしょう。
 また、茶湯器や什器類がたくさん必要になるので、隣近所や葬儀社から借りておきます。あるいは紙皿や紙コップ、割箸を用意すると、食器を借りたり、洗ったりの手間が省けます。
 
toyaburumai